9月3日の「にっぽんの芸能」(NHKEテレ)で、舞踊家の尾上 紫(おのえ ゆかり)さんと父の舞踊家・振付師の尾上 墨雪(おのえ ぼくせつ)さんが親子で出演されました。
その中で、舞踊「日本振袖始(にほんふりそではじめ)」についてや、尾上 紫(おのえ ゆかり)さんと尾上 墨雪(おのえ ぼくせつ)さんの家族や今までの経歴がきになったので調べてみました。
皆さんも、一緒に確認してください!
では、どうぞ♪
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舞踊「日本振袖始(にほんふりそではじめ)」とは?
今回の「にっぽんの芸能」では、舞踊「日本振袖始」を主演を尾上 紫さん、振付を尾上 墨雪さんがされ踊られています。
実に、力強く綺麗な動きで観る者を魅了する演技でしたが、恐ろしく妖艶な「八岐大蛇」も同時に感じ、改めて凄いなと思いました。
改めて「日本振袖始(にほんふりそではじめ)」とは、日本神話の八岐大蛇伝説を元に壮大なスケールで描く義太夫の舞踊劇です。
大まかなあらすじは、毎年出されていた八岐大蛇(ヤマタノオロチ)への生贄に、稲田姫(いなだひめ)が選ばれます。
そこで、恋人の素戔嗚尊(スサノオノミコト)が一計を案じ、毒酒を用意し稲田姫に一本の剣を持たせ、酒を飲んでいる時に剣で刺すように伝えました。
しかし、その作戦は失敗し八岐大蛇に飲み込まれた稲田姫を救うべく、素戔嗚尊が八岐大蛇と戦います。
そして、お腹の中から素戔嗚尊より持たされた剣で脱出した稲田姫と素戔嗚尊は見事、八岐大蛇を退治するというお話です。
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こちらの原作は近松門左衛門作の時代物浄瑠璃だったらしく、1718年(享保3)2月に大坂竹本座が初演されていて、長い歴史がある演目となります。
「日本振袖始」のタイトルの由来が、熱で苦しむ稲田姫の服の袖を素戔嗚尊が刀で切る場面から名付けられたそうです。
これまでに、2020年12月に歌舞伎舞踊劇「日本振袖始」を坂東 玉三郎さんが、岩長姫実は八岐大蛇役を演じられていました。
その時の坂東 玉三郎さんが仰っていたのが、
「作品の主眼は、やはり神話を歌舞伎にしたらどうなるか、という世界。そして、醜く生まれた岩長姫が、綺麗な女性を人身御供にしていく、女の姫が女の姫を食べるという実に退廃的な作風が、面白さとしてあると思います。後シテものでも、軍兵や捕手がかかるのではなく、八岐大蛇の分身がかかっていくなど、独特ですね」
引用元:歌舞伎美人HP
とこの「日本振袖始」の見どころを語ってらっしゃいました。
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そして、こちらの舞台での坂東 玉三郎さん演じる岩長姫実は八岐大蛇役は、圧倒的な存在感で岩長姫を自然と演じられたと聞きました。
もし、叶うなら一度坂東 玉三郎さんの八岐大蛇を見てみたいですね!
尾上 紫さんと尾上 墨雪さん親子の家族関係は?
では、次に今回出演された尾上 紫さんと尾上 墨雪さんの家族関係を調べていきましょう。
まずは、尾上 紫さんを中心に見ていきましょう!
父ー尾上 墨雪(おのえ ぼくせつ)さん
今回、出演されています尾上 墨雪さんですが、現在は振付師でもあり、日本舞踏家でもあり、公益社団法人・日本舞踊協会の常任理事を務めてらっしゃいます。
これまでに、数多くの賞を受賞されているスーパー父さんです。
「創作と古典は伝統の両輪、創作のない伝統はない」を持論に演出や振り付けを行っています。
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母ー花 久仁子(はな くにこ)さん
花 久仁子さんは、元宝塚スターで花組の娘役をされていました。
その時の、娘役は美しくまるでおとぎの国から抜け出してきたような、可憐な娘役さんだったようです。
現在は亡くなられていますが、容姿端麗な所は尾上 紫さんがちゃんと引き継がれているのでしょうね。
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弟ー尾上 菊之丞(おのえ きくのじょう)さん
弟の尾上 菊之丞さんは、2歳から父に舞踊を教えてもらい、5歳で「松の緑」に初舞台をされています。2011年に三代目菊之丞を襲名し、振付師としても活躍されていて、「風の谷のナウシカ」や、スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」などの新作歌舞伎も手掛けてらっしゃいます。
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夫ー西川 扇左衛門(にしかわ せんざえもん)さん
尾上 紫さんと西川 扇左衛門さんは、2012年に結婚されています。
西川 扇左衛門さんも同じく日本舞踏家ですが、どちらも和というイメージでしたがウェディングドレスやタキシードが似合う美男美女です♪
3歳で初舞台をされ、大学卒業後に人間国宝で西川流十世宗家の西川扇蔵のもとで内弟子として、修行されています。
その後、2019年に日本舞踊協会主催の各流派合同新春舞踊大会で会長賞を受賞されたりと、「次代の日本舞踊界を担う有力な一人」として評価されています。
![CIMG5838](https://livedoor.blogimg.jp/keika_world3100/imgs/5/2/52908eea-s.jpg)
尾上 紫さんと尾上 墨雪さん親子の経歴は?
尾上 紫さんの経歴
本名は、羽鳥 友加里(はとり ゆかり)
1974年8月30日 東京都出身
尾上流名取師範
囃子 藤舎呂船師事 名取名:藤舎翡船
長唄 今藤政太郎師事 名取名:今藤紫
1977年ー3歳の時、清元「春雨」で初舞台。
1990年ー尾上紫の名を許される。
1997年、1998年ー新春舞踊大会にて大会賞受賞。
1999年ー新春舞踊大会にて大会賞および会長賞を受賞。
2000年ー女優デビューし、ドラマや映画と多岐に渡り活躍。所属事務所はアルファエージェンシー。
2008年ー舞踊批評家協会・新人賞を受賞。
尾上 墨雪さんの受賞歴
1943年 東京都出身
(公益社団法人)日本舞踊協会 常任理事
(公益社団法人)日本芸能実演家団体協議会(芸団協) 理事
1952年ー初代尾上菊之丞に師事
1964年ー六世藤間勘十郎に師事
二代尾上菊之丞を襲名し、三代家元を継承
1966年ー青山学院大学経済学部卒業
1988年ー第2回花柳壽応賞新人賞
1990年ー第11回松尾芸能賞
1991年ー第22回舞踊批評家協会賞
1998年ー『尾上流50周年記念舞踊会』開催
2002年ー第58回日本芸術院賞
2005年ー第2回創新
2007年ー平成19年舞踊芸術賞
2011年ー尾上墨雪に改名
2018年ー旭日小綬章
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にっぽんの芸能に尾上 紫さんと尾上 墨雪さん親子が出演!
今回の「にっぽんの芸能」で見事な、舞踊「日本振袖始」を披露してくださいました!
そして、父・尾上 墨雪さんの「梟祈願」を見た時の尾上 紫さんが受けた衝撃エピソードや、
スタジオでも、高橋 英樹さんと「親子あるある」で話は盛り上がり、仲の良さが見れました。
今後も、舞台やテレビでのご活躍が見たいですね!
まとめ
- 舞踊「日本振袖始」とは、改めて「日本振袖始(にほんふりそではじめ)」とは、日本神話の八岐大蛇伝説を元に壮大なスケールで描く舞踊劇。
- 尾上 紫さんと尾上 墨雪さん親子の家族関係は、今は亡き母に花久仁子さん、弟に尾上 菊之丞さん。尾上 紫さんのご主人で西川 扇左衛門さんと結婚されています。
- 尾上 紫さんは、3歳に初舞台に立ち、1997年~1999年の新春舞踊大会にて大会賞受賞されており、2000年からは女優としても活躍の幅を拡げています。
- 尾上 墨雪さんは、今までの功績から数々の賞を受賞され、現在は日本舞踊協会・常任理事と日本芸能実演家団体協議会・理事を務めてます。
いかがだったでしょうか?
歌舞伎や舞踏を調べれば調べるほど、奥の深すぎて底が見えませんでした(*_*;
また、舞台を観に行きたいと思います!
最後まで見て頂きありがとうございます。
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